Kaguya Reisebüro
和室での宿泊はいかが? 日本ならではの体験

最近、弊社では、日本の伝統的な旅館の問い合わせが増えています。その中でも、畳の部屋のリクエストをいただきます。
日本の文化をリスペクトしていただき、ありがたいことです。

ある時、とある外国人が日本の旅館の畳の部屋に入ってきて、怒って言いました。「床で寝ろっていうのか?」
そんな逸話を知っている私のような者にとっては、畳の部屋に泊まりたいと言ってくださる外国のお客様は、本当に嬉しい存在です。

日本の旅館は、一泊二食付きがスタンダードなプランです。
食事は地元の食材を使用しており、魚や肉がメイン。海に近い旅館では、さまざまな魚料理が提供されます。
たいていはアレルギーに対応できますが、まれに対応できない場合もあるので、注意が必要です。ベジタリアンやビーガン向けの料理を提供している旅館はごくわずかです。

最近、小さなプライベートの温泉付きの客室がある旅館が増えています。
日本人の他の宿泊客と一緒に大浴場で入浴することもできますが、それが難しい場合は、このような温泉付きの客室を選ぶのもいいでしょう。

旅館の多くは日本語での予約のみ受け付けており、各旅館には独自のルールがあります。
弊社は、予約やルールのご説明などお手伝いをさせていただきます。

旅館に関する他のブログへのリンクは、以下をご覧ください。

日本人も知らないこともある。旅館での過ごし方。

なぜ日本では入れ墨が嫌われるのでしょうか?

 

日本人も知らないこともある。旅館での過ごし方。

日本式の旅館は風情があっていいものですが、マナーがありますので気を付けたいものです。
日本人(特に若者)でも、旅館に泊まる機会がないと、マナーを知らなかったりします。
分からないことがあれば、恥ずかしがらずに、旅館のスタッフに聞くといいですよ。

まずは、畳の部屋の説明から。
靴やスリッパを脱いで、あがるのは当然ですが、キャスター付きのバッグは、絶対に畳の上には置かないでください。
畳が傷みますし、畳の張替え(修理)には、お金がかかります。
フローリングの場所、もしくは玄関スペースに置くといいでしょう。

花瓶や掛け軸がかけている、畳より少し高い位置にあるスペースは床の間と言い、飾り棚です。
ここに、バッグを置くのはマナー違反です。
花が生けてあったり、綺麗にしてあることがほとんどですので、それを見て楽しみます。

テーブルの上には、お茶が用意されていますので、いただきましょう。
茶葉を急須(ティーポット)に入れ、お湯を注いで少し待って、湯飲み(カップ)に注ぎます。
穴があいた入れ物があれば、それは使い終わった茶葉を入れておくものです。
たいていは、お菓子もおいてあるので、遠慮なくいただきましょう。

部屋は、仲居さん(旅館の部屋係)が、ときどき来ますので、荷物を散らかしておくと恥ずかしいですよ。
貴重品は金庫に預けるといいでしょう。

ふとんは、風呂や食事で、お客さんが部屋にいないときに、仲居さんが用意してくれます。
畳の上にふとんを敷いて寝るのは、和室ならではです。
なお、使い終わったふとんは片づける必要はありません。

そして、旅館での服装は浴衣です。
部屋には、浴衣と帯、そして季節によって丹前が用意されています。
浴衣は、旅館の中ではユニフォームのようなもので、部屋の中はもちろん、寝るときも、
風呂に行くときも浴衣を着ます。
食事のときも、たいていは浴衣で問題ありませんが、高級な旅館では、まれにダメなときもあります。
浴衣は旅館のものなので、チェックアウトの前に、ふとんの近くに畳んでおいておきましょう。

アメニティは、旅館の名前入りのハンドタオル、はみがきセットが用意されています。
旅館の名前入りのタオルや歯ブラシは、持ち帰っても問題ありません。
ですが、バスタオルなど大きなものは旅館の備品ですので、使用後は返しましょう。

心づけ(チップ)も、最近は渡さない人も増えてきましたが、私の祖母などは、千円札を
紙に包んで仲居さんに渡していました。
私が小さかったので、旅館に迷惑をかけると思ったのかもしれません。
日本にも、心づけの文化があります。